美人研鑽

書きたいことを書く。

親の欲目〜幸せ

「こんな可愛い子見たことない」

 

そう言って母は私を育ててくれた。

 

本当はそうではないということに気がついたのは中学生の頃だったので、約12年間、私は自分は世界一可愛いと思って生きてしまった。

今でもうっかりすると自意識過剰になってしまい、謙虚に生きるのが本当に難しい。

 

でも、他方で、そんな風に育ててくれた母に感謝もしている。

 

おかげで必要以上に自分を卑下することなく生きてこられた。

 

 

学生時代の友人に、母親から「親の欲目で見てもあなたは中の下だ」と言われて育ってきたという子がいた。

その子は謙虚を通り越してネガティブだった。

 

 

自分に子供が生まれたときは、

世界中が可愛くないと言っても私だけは「世界一可愛い」と言い続けると決めた。

きっとそれだけでも生きていくのがずっと楽しくなるはずだ。

 

 

ちなみに母はいまだに私のことを美人だと言ってくれる。

たぶん本心からそう思っている。

そんな母もきっと幸せだと思う。