美人研鑽

書きたいことを書く。

LEAN INを読んで

シェリル・サンドバーグさんの「LEAN IN」をいま読んでいる。

 

 

数年前に購入したのだが、

その頃は「序章」を読んで挫折してしまった。

そもそも専業主婦の私には関係ないか〜と自分を納得させて、

とりあえず本棚の奥にしまい込んだ。

 

その後、本の整理の度に、

どうせ読まないし処分しようかな・・という気持ちがよぎったが、

表紙に写るシェリルさんの美しい笑顔を見ると

手放すのが躊躇われ、すっと本棚に戻してしまう。

 

そんなことを繰り返し、かれこれ数年経ったのだが、

ここ最近私は、

読んでいない本があるのに次々と新しい本を購入するのは

経済的にも収納的にもよろしくない、と積読解消に励んでおり、

いよいよ残り少なくなってきて、ついに件の本にかかることとなったわけだ。

 

 

「序章」は二回目の今回もなかなか眠たかったが、

ぐっとこらえて本編まで入ったところ、驚いた。

面白い。

 

思っていた通り女性の仕事と家庭の両立について書かれた本なのだが、

なんとなく、統計やなにかしらの調査結果を基にした

学術論文のような内容なのだろうなと思っていたところ、

とっても読みやすいエッセイだった。

 

そして、フェイスブックのCEOを務められているなんて

完全無欠のスーパーウーマンだろうと思っていたが、

本書の中のシェリルさんは

もちろん聡明ではあるものの、

なんだかとても一生懸命で可愛らしい方といった印象。

自信が持てなかったり、変な遠慮をしてしまったり、

失敗に打ちのめされたりする様子はとても親近感がわき

読んでいるとまるで友人としゃべっているかのような気分になる。

 

 

読み進めて意外だったのは、それだけではない。

 

アメリカでも日本と状況が同じだったこと。

 

女性がビジネスにおいて男性と対等でないこと。

多くの女性が仕事をしていても多くの家事を負担していること。

そして、仕事と家庭の両立に悩んでいること。

 

男女平等が叫ばれてもう何十年と経つのに未だに男尊女卑的な発想が強いのは

日本くらいか(少なくとも先進国では)と思ったら

まさかアメリカでも同じ状況とは。

権利意識も高く、主張力も強そうなアメリカ女性なら

ビジネスにおいてもプライベートにおいても

対等に渡り歩いているかと思っていたが、

そうではないらしい。

 

そして、そんな中でシェリルさんは、

そのような状況を克服すべく試行錯誤したご自身と周りの方々の経験を、

ジョークや失敗談を交えて、本当に楽しく語ってくれている。

 

 

彼女の話は仕事をする女性だけでなく、

すべての女性の役に立つものだと思う。

 

女性だから、と遠慮したり、我慢したり、

諦めたりする必要はない。

やりたいことはやっていい。

前へ進んで良いのだ。

 

 

メンターが必要という話が本書の中で出てくるが、

この本を通して、シェリルさんは世界中の多くの女性のメンターとなったに違いない。

読み返すたびに有益なアドバイスを与えてくれる。

私にとっても、もちろん。